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院長ブログ

免許更新と目の病気 大型・二種免許の視力が不安な方へ

2026年07月06日
目次
トラックやタクシー、バスなど、運転を仕事にしている方にとって、免許の更新は「仕事を続けられるかどうか」に直結する、非常に重要な手続きです。

「更新期限が近いのに、最近なんとなく見えづらい気がする…」「視力検査で引っかかってしまったらどうしよう」と不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

このページでは、座間市・相模原市・海老名市など神奈川県内で大型免許・二種免許をお持ちの職業ドライバーの方に向けて、免許更新の視力基準や、目の病気があるときの正しい対処法をわかりやすくご説明します。

職業ドライバーの免許更新に必要な視力の基準

運転免許の種類によって、更新に必要な視力の基準が異なります。仕事で運転される方が取得している大型免許・二種免許は、普通免許よりも基準が厳しく設定されています。

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免許の種類 両眼の視力 片眼の視力
普通免許・準中型免許 0.7以上 各0.3以上(片眼が0.3未満の場合は条件あり)
大型免許・中型免許・大型特殊・けん引 0.8以上 各0.5以上
第二種免許(タクシー・バス等) 0.8以上 各0.5以上

眼鏡やコンタクトレンズを使用した状態での「矯正視力」でも問題ありませんが、免許証に「眼鏡等」の条件が付きます。

深視力検査(大型・二種免許のみ)

大型免許や第二種免許には、視力検査に加えて深視力検査があります。深視力とは、距離感や立体感を正しく把握する力のことです。トラックの車幅感覚やタクシーでの安全な車間距離の把握など、職業ドライバーに欠かせない能力です。

深視力検査では、3本の棒のうち中央の1本が前後に動き、3本が揃ったと感じたタイミングでボタンを押す検査を3回行います。その平均誤差が2cm以内でなければなりません。

深視力が低下する主な原因として、白内障による視界のかすみ・コントラスト感度の低下が挙げられます。「視力自体はギリギリ足りていたのに深視力で引っかかった」というケースも珍しくありません。視力検査だけでなく、深視力への影響という観点からも、更新前に目の状態を眼科で確認しておくことをおすすめします。

視力・深視力が落ちる原因|仕事で運転する方に多い目の病気

視力や深視力が低下する原因として、加齢に伴う目の病気が挙げられます。50〜60代以降の職業ドライバーの方に特に多いのが以下の病気です。

白内障

白内障のメカニズム|正常な水晶体と白く濁った水晶体の比較図
目のレンズ(水晶体)が濁り、視力が低下する病気です。加齢が主な原因で、60代以降になると多くの方に進行が見られます。

特徴的な症状は「かすみ」「まぶしさ」「にじんで見える」などです。ゆっくりと進行するため、自分では気づきにくく、免許更新の視力検査で初めて指摘される方も少なくありません。

白内障が進むと視力だけでなく深視力にも影響が出ることがあります。長距離運転や夜間走行が多い職業ドライバーの方は特に注意が必要です。

緑内障

緑内障の見え方の変化|正常・初期・中期・後期の4段階比較図
視神経が障害されて視野(見える範囲)が欠けていく病気です。初期はほとんど自覚症状がなく、気づかないうちに進行しているケースも多くあります。

視力自体は正常でも、視野の一部が欠けていると免許更新の基準を満たせないことがあります。職業ドライバーの方は広い視野が求められる場面も多く、早期発見が特に重要です。

糖尿病網膜症

糖尿病が原因で網膜の血管が傷み、視力が低下する病気です。不規則な食事や生活習慣が続きやすい職業ドライバーの方の中には、糖尿病を抱えているケースもあります。

初期は自覚症状がほとんどありませんが、進行すると視力が急激に低下したり、視野の一部が暗くなったりすることがあります。重篤な場合には失明に至ることもある病気のため、糖尿病がある方は定期的な眼科受診と血糖コントロールが重要です。

加齢黄斑変性

加齢黄斑変性症の見え方|正常・中心が暗い・部分的に欠ける・歪んで見える の4パターン
目の中心部にある「黄斑」が傷つくことで、視野の中心が見えにくくなる病気です。ものが歪んで見える、視野の中心が暗く欠けるといった症状が出ます。

視野の周辺は見えても中心が見えないため、道路標識の文字や前方の状況が把握しにくくなることがあり、運転への影響が出やすい病気です。加齢が主な原因で50代以降に増加します。治療の開始が早いほど視力を維持できる可能性が高くなるため、気になる症状がある方は早めのご受診をおすすめします。

「仕事があるから今すぐ手術を」と焦らなくて大丈夫な理由

免許更新で視力が通らず困惑している職業ドライバーのイメージ
「視力検査で引っかかった。免許が失効したら仕事ができなくなる!」と、当院に急いで駆け込まれる患者さまがいらっしゃいます。その気持ちはよくわかります。しかし、正しい制度を知っていれば、必要以上に焦ることはありません。

診断書による免許更新期間の延長とは?

白内障など目の病気が原因で視力が基準を下回り、治療中のために免許更新ができなかった場合は、眼科医が発行する診断書を運転免許センターや警察署に提出することで、更新期間を延長してもらえる場合があります。

延長できる期間は病気の状態・治療の見通しによって異なりますが、おおむね数か月から半年程度の猶予が設けられるケースが一般的です。

手続きの詳細や必要書類については、お住まいの地域の運転免許センターまたは警察署へご確認ください。なお、神奈川県内の免許更新手続きは現在原則予約制となっています。事前に予約が必要かどうかを必ずご確認ください。

急いで手術を受ける必要はありません

「更新期限まであと2週間しかない。今すぐ手術できますか?」というご相談をいただくことがあります。

もちろん、症状が進んでいて手術が必要な状態であれば、適切なタイミングで対応します。しかし、手術はあくまで病状に応じた適切なタイミングで行うものです。免許更新のためだけに急いで手術を受ける必要はありません。

診断書の提出によって更新期間を延長した上で、落ち着いて治療の計画を立てていただくことができます。まずはご受診いただき、現在の目の状態をしっかり確認することが大切です。

ただし、目の病気の進行は放置しないでください

「診断書で延長できるなら、受診を急がなくていいか」と考えるのは大変危険です。

目の病気による見え方の変化|正常・加齢黄斑変性・黄斑上膜の比較
白内障・緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性などの目の病気は、放置するとじわじわと、あるいは急激に進行します。緑内障は視神経が一度傷つくと元に戻らず、糖尿病網膜症は重篤な場合失明に至ることもあります。加齢黄斑変性も、治療が遅れるほど視力の回復が難しくなる病気です。

どの病気も、早期発見・早期治療が視力を守る最大の手段です。

また、仕事中の運転で「見えにくい状態」を放置することは、ご自身だけでなく周囲の方への危険にも繋がります。

こんな症状がある方は、早めにご受診ください。

  • 以前より視力が落ちた気がする
  • かすんで見える、にじんで見える
  • 光がまぶしく感じる(特に夜間の対向車のライトなど)
  • ものが歪んで見える、二重に見える
  • 視野の一部が欠けている感じがする
  • 夜間の運転が見えにくくなった

免許更新のタイミングで視力低下に気づいた場合でも、「免許のためだから」と思わず、目の病気のサインとして早めに眼科を受診することをおすすめします。

視力・目の状態が不安な方は、まずご相談ください
座間市・相模原市・海老名市の相模原眼科では、免許更新に関する目の状態の診断・診断書の作成に対応しています。

治療で視力が回復すれば、免許更新が可能になります

白内障の場合

白内障は、濁った水晶体を人工のレンズ(眼内レンズ)に入れ替える手術によって、視力を回復させることができます。視力が回復し、免許の基準を満たせるようになれば、改めて更新の手続きを行っていただけます。

手術後は時間の経過とともに視力が安定していきます。深視力についても改善が見込まれるケースが多く、視力・深視力ともに基準を満たすことができれば、仕事への復帰も可能です。

白内障手術の手順イラスト|切開・水晶体除去・眼内レンズ挿入・手術完了の4ステップ
免許更新を視野に入れた白内障治療の流れ(目安)

① 眼科受診・検査
視力・深視力・白内障の進行度を確認

② 治療方針の決定
手術の必要性・時期を医師と相談

③ 手術前検査・準備
術前に必要な検査を実施

④ 白内障手術
日帰り手術、片眼30分程度が目安

⑤ 術後経過観察・視力安定
担当医の指示に従って通院

⑥ 視力が安定したら免許更新手続きへ

※ 各ステップにかかる期間は症状や経過によって異なります。運転再開の時期も担当医の判断によりますので、必ずご確認ください。

なお、白内障手術は保険診療の対象です。多焦点眼内レンズなど一部のレンズは自由診療(保険適用外)となり、費用が異なります。詳しくは診察時にご説明します。

緑内障の場合

緑内障は、点眼薬や手術などで眼圧をコントロールし、病気の進行を抑えることが治療の中心です(保険診療)。失われた視野を取り戻すことは難しいですが、早期に発見・治療することで進行を遅らせ、現状の視野を守ることができます。

糖尿病網膜症の場合

糖尿病網膜症の治療は、内科での血糖コントロールと並行して行われます。進行度によって、レーザー治療(網膜光凝固術)や硝子体手術などが選択されます(いずれも保険診療)。早期であれば視力への影響を最小限に抑えることができるため、糖尿病がある方は定期的な眼科検査を欠かさないことが重要です。

加齢黄斑変性の場合

加齢黄斑変性には「滲出型(しんしゅつがた)」と「萎縮型(いしゅくがた)」があります。滲出型には、異常な血管を抑える「抗VEGF薬の硝子体内注射」が広く行われており、治療開始が早いほど視力を維持できる可能性が高くなります(保険診療)。萎縮型は現時点で進行を遅らせる治療が中心となります。いずれも、定期的な検査と早期対応が大切です。

お近くの免許更新窓口|相模原・座間・海老名エリア

診断書の提出や視力に関する相談は、更新手続きを行う窓口で直接ご確認ください。当院にご来院の多い地域の担当窓口をまとめました。

»表はスクロールできます。

お住まいの地域 更新窓口 免許証の交付
相模原市(北区・中央区) 相模原北警察署 当日交付
相模原市南区(相模大野・相武台など) 相模原南警察署 後日交付
相模原市(中央区・津久井) 相模原警察署 後日交付
座間市 座間警察署 後日交付
海老名市 海老名警察署 当日交付
全地域(大型・二種免許の適性試験含む) 神奈川県運転免許センター
(横浜市旭区二俣川)
当日交付(日曜も対応)

大型免許・二種免許をお持ちの方へ
深視力検査を含む適性試験は、各警察署では対応していない場合があります。大型免許・二種免許の更新は、神奈川県運転免許センター(二俣川)での手続きが確実です。視力・深視力に不安がある場合も、まず免許センターにお問い合わせください。

※上記以外の市区町村にお住まいの方は、最寄りの警察署または神奈川県運転免許センターにてご確認ください。
※各窓口の受付時間・予約方法・必要書類は変更になる場合があります。手続き前に必ず神奈川県警察公式サイトまたは各警察署へご確認をお願いします。

免許更新を控えた職業ドライバーの方へ|当院でできること

相模原眼科では、免許更新に関するご相談を受け付けています。

相模原眼科での眼科検査の様子
  • 視力低下・深視力低下の原因となっている目の病気の診断
  • 白内障・緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性などの治療方針のご説明
  • 免許更新のための診断書の作成(診察後、ご相談ください)
  • 治療後の視力確認と更新手続きのサポート情報提供

よくあるご質問

Q. 大型免許・二種免許の視力基準を教えてください。
A. 大型免許・第二種免許は、両眼で0.8以上、かつ片眼それぞれ0.5以上が必要です。また、視力検査に加え、深視力検査(3回測定の平均誤差が2cm以内)にも合格する必要があります。
Q. 白内障があっても大型免許・二種免許の更新はできますか?
A. 白内障手術で視力が回復し、更新に必要な視力・深視力の基準を満たすことができれば、更新の手続きが可能になります。治療中の場合は、診断書を提出することで更新期間を延長できるケースがありますので、まずは眼科を受診してご相談ください。
Q. 免許更新の視力検査に落ちたら、すぐに手術が必要ですか?
A. 必ずしもそうではありません。目の病気で治療中の場合は、眼科医の診断書を運転免許センターや警察署に提出することで更新期間を延長できるケースがあります。まずは眼科を受診し、現在の目の状態を確認することをおすすめします。
Q. 糖尿病がありますが、免許更新に影響しますか?
A. 糖尿病が進行すると、糖尿病網膜症によって視力が低下し、免許更新に必要な視力基準を満たせなくなることがあります。定期的な眼科検査と血糖コントロールが重要です。気になる症状がある方はお早めにご相談ください。
Q. 免許更新前に眼科を受診するタイミングはいつがいいですか?
A. 更新期限の2〜3ヶ月前を目安に受診されることをおすすめします。白内障手術を行う場合、手術後に視力が安定するまで一定の期間が必要なため、余裕をもって相談・治療を進めることができます。症状がある方はできるだけ早めにご来院ください。
Q. 白内障手術後、いつから運転できますか?
A. 術後の運転再開時期は、術後の経過や担当医の判断によって異なります。一般的には術後数日〜数週間程度で再開できるケースが多いですが、必ず主治医の許可を得てから運転を再開してください。職業ドライバーの方は仕事への復帰時期についても医師に事前にご相談ください。

まとめ

  • 大型免許・二種免許(タクシー・バス等)は、普通免許より視力の基準が厳しく、深視力検査もある
  • 白内障・緑内障・糖尿病網膜症・加齢黄斑変性など、目の病気が原因で視力が低下している場合でも、治療によって回復や進行抑制が期待できることがある
  • 目の病気で治療中の場合は、診断書を提出することで免許更新期間を延長できるケースがあるため、過度に焦る必要はない
  • ただし目の病気は進行するため、免許更新に限らず、気になる症状があれば早めの受診を
  • 診断書の手続き詳細は、最寄りの運転免許センター・警察署へご確認を

相模原眼科での精密検査・機器確認の様子
運転を仕事にしている方にとって、目の健康は「働き続けること」に直結します。更新期限が迫っている方も、まだ時間に余裕がある方も、少しでも気になることがあれば、まずは一度ご相談ください。

相模原眼科では、相模原市・座間市・海老名市など周辺地域からも多くの方にご来院いただいています。免許更新に関してご不明な点がありましたら、診察時にお気軽にご相談ください。


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