目の病気に関するお悩み
老眼
目次
老眼とは
加齢に伴い、目の組織や筋肉などが老化し、近くのものがぼやけて見えたり、手元の文字が読みにくくなるものです。これは加齢によるものであり、病気ではありません。
老眼の症状と原因
症状
近くのものにピントを合わせることが難しくなります。そのため、手元の文字の読み書き、趣味の細かい作業などが難しくなります。これに伴って、肩こりや頭痛、目の疲れを感じることがあります。
原因
私たちの目の中にある水晶体、毛様体筋が関係しています。水晶体とは、カメラでいうとレンズの部分です。そのレンズ(水晶体)の厚みを調節するのが、毛様体筋です。遠くを見るときは、毛様体筋がリラックス状態となり水晶体は薄くなりますが、近くを見るときは、緊張状態となり水晶体は厚みを増して、ピントを合わせます。
毛様体筋が伸び縮みしながらレンズの厚みを調整し、遠近のピントを合わせるのです。
ところが年齢と共に、水晶体は柔軟性を失っていきます。近くを見るために毛様体筋が縮んで緊張状態になっても、水晶体が厚くならず、近距離を見るためのピントが合わなくなり、「老眼」が起こるのです。
毛様体筋が伸び縮みしながらレンズの厚みを調整し、遠近のピントを合わせるのです。
ところが年齢と共に、水晶体は柔軟性を失っていきます。近くを見るために毛様体筋が縮んで緊張状態になっても、水晶体が厚くならず、近距離を見るためのピントが合わなくなり、「老眼」が起こるのです。
老眼の検査
視力検査
遠視・近視・乱視を確認したり、老眼の度数を確認することもできます。
細隙灯顕微鏡検査
目に細い光を当てながら、細かい傷や炎症がないかを確認します。
眼底検査
コンディションによりますが、眼底検査で目の奥の網膜や血管など細部を見て、ほかの眼科疾患がないかを確認することもあります。
老眼の治療
老眼は、目薬や手術などで完全に治癒させることはできませんが、以下の方法で日常生活に支障がでないよう管理していくことができます。
老眼鏡、遠近両用メガネ、遠近両用コンタクトレンズ
矯正できる眼鏡やコンタクトレンズは有効です。遠近両用(多焦点)コンタクトレンズは、遠くを見る時、近くを見る時、それぞれの度数が組み込まれているため、両方を見やすくしてくれます。また、老眼鏡のように、つけ外しをする必要がないため便利です。
手軽ではありますが、患者様によっては合わない場合もありますので、一緒に経過を見ながら一番快適な方法を試していきましょう。
手軽ではありますが、患者様によっては合わない場合もありますので、一緒に経過を見ながら一番快適な方法を試していきましょう。
院内に眼鏡店「相模原眼鏡」がございます。「眼鏡作成技能士」という国家資格を合格したスタッフが患者様の生活スタイルなどお伺いし、処方箋をもとに眼鏡やコンタクト作成のアドバイスをさせていただきますので、お気軽にお申しつけください。
手術
当院では多焦点眼内レンズの手術を行っています。老眼そのものを手術で治すことはできませんが、遠いところ、近いところの双方にピントが合うように作られたレンズです。眼鏡をかけたり外したりするのが面倒だったり、スポーツをする機会が多い方にもおすすめしています。
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