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目の病気に関するお悩み

斜視

目次

斜視とは

通常ものを見る時、目は両方とも対象物の方向を向いています。ところが片方の目だけ、対象物とは違う方向を向いてしまうことを斜視といいます。

斜視には目のずれる方向により、4つの種類に分かれます。

斜視の症状・原因

斜視の場合は、目で見て両目の焦点がずれていると確認できますが、疲れている時はより目立ちやすい場合があります。また、内斜視の場合、近くのものを見ようとすると目立つことがあります。

また本人の見え方として、以下のような症状があります。
  • 弱視→私たちの目は両目で焦点を合わせて見て、初めて立体感を掴みます。そのため、小児期に斜視がある場合、立体的なものをうまく捉えられない、また視力の低下を認めることがあります。
  • 複視→カメラ(目)が二つの方向を向いていることで、視線が不揃いで同じものを重ねて見るため、ものが二重に見える複視が起こることがあります。
斜視の原因は大きくふたつにわかれます。

先天性斜視

生まれたときから目を動かす筋肉や神経の発達に異常があるものです。通常乳幼児~小児期に発見されます。まれに先天的白内障など他の眼科疾患が原因で発生することがありますので早期の発見が重要です。

後天的斜視

生後数か月~数年経ち斜視があらわれます。外傷や病気が原因で引き起こされることがあります。また、幼少期に気付かなかったごく軽度の斜視が、加齢と共に変化する目回りの筋肉や神経により、斜視が悪化する場合もあります。

斜視の検査

一般的には視力検査、眼底検査・細隙灯検査による目の内部の検査を行います。また、斜視の可能性を疑う場合、眼位検査・眼球運動検査で眼球の動き方に異常な動きや制限がないかを観察します。

また、必要によっては大学病院と連携し、頭の病気などを調べるためにMRIなど精密検査も行います。

斜視の治療

斜視はその原因や状態により、選択する治療方針が異なりますが、当院では、眼鏡による矯正治療を行っています。

原因が屈折異常による場合は、眼鏡で屈折異常を矯正して改善することが可能です。また、ずれ幅が少ない場合、特殊なプリズムが組み込まれた眼鏡を使い、目の位置や視線のバランスを調整することで、斜視を補正することもあります。
症状によっては、大学病院と連携して検査治療を行います。

まとめ

斜視はできる限り早期の治療が必要であり、遅れるほど弱視や立体感の欠如など、視力や日常生活に大きな影響がでます。特に小さなお子様の場合は、ご不安が大きいかと思いますが、治療方針含めしっかりと納得いただける治療を行ってまいりますので、まずはお気軽にご相談ください。