脂肪腫は、皮下脂肪から発生する脂肪細胞からできた良性の腫瘍です。そのため、全身の様々な部位にできますが、特に、首、肩、腕、背中、太ももなどに多くみられます。
大きさは、数ミリから数センチにわたり、成長し続ける場合もあり、皮膚の色とほぼ違いはなく、触ると動くこともあります。

見た目は隆起していますが、通常は痛みを伴うことはありません。大きくなったり強い圧迫がかかると、痛みを引き起こすことがあります。

脂肪腫は良性のことが一般的で、治療が必要になることはほとんどありません。よって、脂肪腫が小さく特に気になる症状がない場合、多くは経過観察となります。
ただし、脂肪腫が大きい、成長が早い、また部位によって不快感がある、見た目の問題が気になるなどの場合、手術で摘出することがあります。

気になる皮膚の隆起がある場合、自己判断で放置せず、まずは専門医に相談ください。当院では、形成外科専門医が診断し、必要に応じて手術を行うことも可能です。