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目の病気に関するお悩み

翼状片

目次

翼状片とは

白目を覆っている結膜が、黒目に三角形に侵入してくる病気です。その形が鳥の翼に似ていることから、翼状片といわれるようになりました。多くは鼻側から黒目に入り込みますが、まれに黒目の上または下、耳側からということもあります。20代から40代と年齢は幅広く、男性に多く発症するのが特徴です。両目ともに発症するケースが多いといわれています。

翼状片の症状と原因

目の渇き(ドライアイ)、結膜の充血、目の違和感がありますが、はじめは無症状のことが多い病気です。翼状片は何年もかけてゆっくりと目の中央に向かって進んでゆき、結膜の侵入が中央に進むほど、乱視による視力の低下を自覚するようになります。
原因は、紫外線や加齢、また長年のコンタクトレンズ使用も翼状片になりやすいとされています。

翼状片の検査

進行してくると肉眼で見てもわかりますが、多くの場合顕微鏡を用いて、結膜が中央に進行していないかを確認する検査を行います。

翼状片の治療

翼状片自体を目薬や内服で治療することはできませんが、初期の場合、必要に応じて充血の目薬を使いながら、経過観察をします。翼状片自体は悪性のものではないため、急いで手術が必要な病気ではありませんのでご心配なく。
ただし、症状が進行したり、見た目上の問題がある場合は、手術を行います。この手術は翼状片を切除し、その部分にご自身の結膜を移植するというものです。手術をしても、残念ながら再発が多い病気です。こうした眼病を避けるためにも、サングラスや帽子などで、日ごろから目の紫外線予防に努めていきましょう。