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子どもの目の病気|症状・原因・治療法を紹介

2026年01月05日
目次
子どもの目の病気は、早期発見と早期治療がとても大切です。斜視や弱視、近視などは小さいうちに気づくことで、将来の視力低下を防げる可能性があります。
「テレビを近くで見る」、「黒板が見えにくそう」など、日常のちょっとしたサインも見逃せません。

このページでは、子どもに多い目の病気の症状・原因・治療法、さらに受診の目安や家庭でできるケアをわかりやすくご紹介します。

1.子どもの目の病気|早期発見のために知っておきたいポイント

子どもの目は、日々成長を遂げる大切な器官です。
しかし、さまざまな原因で目の病気が発生し、適切な対応が遅れると、将来の視力に悪影響を及ぼすことがあります。

早期発見と適切な対応が、子どもの目の健康を守るために不可欠です。

子どもによくある目の病気|斜視・弱視・近視など

目を擦る赤ちゃん
子どもに多い目の病気は、年齢や生活環境によってさまざまです。
早期に気づいて治療を始めることが、将来の視力低下を防ぐカギになります。

【子どもによくある代表的な病気】
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病気 症状 罹りやすい年齢
鼻涙管閉塞
(びるいかんへいそく)
・涙や目やにが多い
・涙があふれる
新生児〜乳児
結膜炎 ・白目が赤い
・かゆみや目やにが出る
幼児〜学童
斜視 ・両目の視線がずれる
・物が二重に見える
乳幼児に多い
弱視 ・視力が出にくい
・眼鏡をかけても改善しない
乳幼児〜小学生
屈折異常
(近視・遠視・乱視)
・遠くが見えにくい
・近くが見えにくい
・黒板が見えない
幼児〜学童
これらの病気は、学校検診や家庭での気づきから発見されることが多いため、少しでも異常を感じたら早めに眼科を受診しましょう。

子どもの目の病気は、年齢によって発症しやすいものが異なります。

子どもの目の病気を早期発見するチェックポイント

PCを見る子ども
子どもの目の病気は、保護者が日常生活での小さなサインに気づくことが早期発見につながります。

特に斜視・弱視・近視などは、気づくのが遅れると視力低下や将来の失明リスクに関わります。

【チェックポイント一覧】
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観察するポイント 主なサイン
目の状態 ・涙や目やにが多い
・充血が続く
・まぶしがる
・目を頻繁にこする
・視線が定まらない
行動の変化 ・テレビや本を近くで見る
・顔を傾けて物を見る
・物によくぶつ
定期検診 ・乳幼児健診、幼稚園
・小学校の視力検査を必ず受ける

これらは目の病気のサインかもしれません。
お早めに眼科の受診をおすすめします。

眼科を受診するときに知っておきたいこと

子どもの目の病気を早期発見し、適切に治療するためには、眼科を受診する際の準備や対応がとても大切です。

【保護者が心がけたい3つのポイント】

①症状を具体的に伝える
「いつから」「どんな症状」「どのくらいの頻度」で起きているかを詳しく伝える

②質問をする
治療法の選択肢や日常生活での注意点は、遠慮せずに質問する

③医師の指示を守る
定期的な通院や薬の使用は必ず守り、途中で自己判断しない
保護者が日頃から子どもの様子を観察し、医師としっかり連携することが目の健康を守るカギです。

早期発見で、視力を支えましょう。

2.年齢別|子どもによくある目の病気と特徴

子どもの目は成長とともに発達するため、年齢によってかかりやすい病気や症状が異なります。
斜視や弱視、近視なども、早い時期に気づくことで治療の改善が期待できます。

ここでは、乳幼児期・幼児期・学童期の年齢別によくある目の病気とその特徴を分かりやすく解説。
お子さんの目の健康を守るために、ぜひチェックしてみてください。

乳幼児期(0~1歳)の目の病気

笑顔な乳幼児
乳幼児期は目の発達が急速に進むため、病気の影響を受けやすい時期です。

この段階での異常は将来の視力にも関わるため、早期発見がとても重要です。

乳幼児期の代表的な病気と症状
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病気 主な症状・特徴 保護者の対応
鼻涙管閉塞
(びるいかんへいそく)
・涙や目やにが多い
・涙が流れ続ける
自然に収まることも多いが、症状が強い場合は眼科での処置が必要
先天性白内障 ・生まれつき水晶体が濁っている
・黒目の中心が白っぽく見える
放置すると視力の発達に影響するため、早期の手術や治療が重要
赤ちゃんの目の病気は、見た目のちょっとした変化から気づけることも多いです。

・涙・目やにが続く
・黒目が白っぽく見える など

お早めに眼科の受診をおすすめします。

幼児期(1~6歳)の目の病気

食事をする幼児
幼児期は体も心も大きく成長する時期で、目の発達も進みます。

活発に動き回る中で目に怪我をするリスクがあるほか、斜視や弱視など視力の発達に関わる病気も見逃せません。

幼児期の代表的な病気と症状
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病気 主な症状・特徴 保護者の対応
斜視 目の位置がずれている
・物が二重に見えることがある
放置すると視力に影響するため、早めに眼科で診断を受ける
弱視 ・片目または両目の視力が育たない
・眼鏡をかけても視力が出にくい
早期治療が視力の発達に直結
定期的な視力検査を受ける
結膜炎 ・白目が赤い
・かゆみや目やにが出る
感染性の場合は周囲にうつるため、早めに眼科を受診し治療する
幼児期の目の病気は、保護者の気づきと定期的な健診が早期発見につながります。

・目を細める
・テレビを近くで見る など

日常の仕草にも注意して観察しましょう。

学童期(6歳~)の目の病気

勉強する小学生
学童期になると学校生活が始まり、黒板の文字を読む・長時間の読書やタブレット使用などで目に負担がかかるようになります。

この時期は近視などの屈折異常が出やすく、学習にも影響するため注意が必要です。

学童期の代表的な病気と症状
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病気 主な症状・特徴 保護者の対応
近視 近くは見えるが遠くがぼやける
・黒板の文字が見えにくい
眼鏡などで矯正し、定期的に視力検査を受ける
遠視 ・近くのものが見えにくい
・目を細めたり頭痛を訴えることがある
視力検査で確認し、必要に応じて矯正や治療を行う
アレルギー性結膜炎 ・かゆみや充血、目やにが出る
・花粉やハウスダストが原因
アレルゲンを避け、症状が強い場合は眼科で点眼薬などの治療を受ける
学童期は勉強や生活習慣が視力に影響しやすいため、定期的な眼科検診と生活習慣の見直しが早期発見につながります。

子どもの「見えにくい」というサインを見逃さず、必要に応じて早めに受診しましょう。

3.自宅でできる|子どもの目の健康ケア

子どもの目の健康は、日々の生活習慣や家庭でのケアによって大きく守ることができます。
テレビやスマートフォンの使い方、食事や睡眠のリズムなど、親が意識するだけで視力低下の予防につながります。

ここでは、家庭で取り入れやすい子どもの目のケア方法を具体的にご紹介します。

①日常生活でできる目のケア

英語を学ぶ子ども
子どもの目の健康を守るには、日々の生活習慣を整えることが基本です。

特に、明るさや姿勢、休憩の取り方を意識するだけで、視力低下や目の疲れを防ぐ効果があります。
【日常生活で気をつけたいケアのポイント】

①適切な明るさの確保
室内では、十分な明るさを確保し、お子さんが本を読んだり、勉強したりする際には、手元を照らす照明も活用しましょう。

②画面との距離
スマートフォンやタブレット、テレビなど、画面を見る際には、適切な距離を保つようにしましょう。

③休憩の重要性
画面を長時間見続けることは、目の疲れにつながります。
1時間に1回程度は休憩を取り、遠くの景色を見たり、目を休ませるように促しましょう。

このような習慣を家庭で意識することで、子どもの目の健康を守れます。

視力低下予防の第一歩です。

②食事と栄養でサポートするケア

食事をする小学生兄弟
子どもの目の健康を守るには、毎日の食事がとても大切です。
子どもが食べやすい食品から、目に良い栄養を自然に摂れるよう工夫しましょう。

目の健康に役立つ栄養素と食品(子ども向け)
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栄養素 役割 食べやすい食品例
ビタミンA ・夜間の視力維持を助ける
・不足すると夜盲症の原因に
・にんじんスープ
・かぼちゃの煮物
・卵黄
アントシアニン(抗酸化物質) ・目の疲れをやわらげ、網膜の機能を保つ ・ブルーベリーヨーグルト
・ぶどう
・いちご
ルテイン ・網膜や黄斑を守り、加齢による病気予防にも関与 ほうれん草入りオムレツ
・ブロッコリーのチーズ焼き
DHA・EPA(オメガ3脂肪酸) ・網膜の働きをサポートし、ドライアイ予防にも効果 焼き鮭
・ツナ缶のサラダ
・しらすご飯
このように工夫すれば、栄養をしっかり摂りながら子どもも楽しく食べられます。

まずは身近な食材を取り入れましょう。
毎日の食事で目の健康を守れます。

③定期的な検診で行うケア

子どもの目の病気を防ぐためには、定期的な検診が欠かせません。

視力の発達は幼少期から学童期にかけて進むため、この時期に問題を早く見つけることが将来の視力を守ることにつながります。

【年齢別に必要な目の検診
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年齢 検診の内容 保護者が意識したいこと
乳幼児期 3歳児健診などで視力検査を実施 ・斜視や弱視の早期発見が可能
結果に異常があれば必ず眼科を受診する
幼児期〜学童期 幼稚園・小学校での視力検査 ・検査でC・D判定が出た場合や、黒板が見えにくそうな時は眼科で精密検査を受ける
それ以外の時期 気になる症状が出たとき ・目を細める、テレビに近づく、頻繁な充血などが見られたら早めに眼科を受診する
目の病気は、早期に発見して適切な治療を受ければ進行を抑えられることが多いです。

気になる症状があれば眼科を受診ください。

定期検診を習慣化することが大切です。

④その他の目の健康ケア

汚れた手で目を擦る幼児
日常のちょっとした工夫や意識によっても、子どもの目の健康は守ることができます。

清潔の習慣や異変への早めの対応は、病気の予防や早期発見につながります。

【家庭でできるその他の目のケア
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ケア内容 ポイント 保護者がやってほしいこと
清潔な手で目を触る 手についた細菌や汚れが感染の原因になる 目をこする前には必ず手洗いを習慣づける
異物混入への対応 ゴミやまつげが入ったときに無理にこすらない 清潔な流水で優しく洗い流し、それでも違和感が残れば眼科を受診
異変に気づいたとき 充血・かすみ・痛みなどが続く場合は病気のサイン 自己判断せず、早めに眼科で診断を受ける
こうした基本的なケアを習慣にすることで、子どもの目のトラブルを防ぎ、健やかな成長を支えることができます。

4.子どもの目の受診タイミングと眼科の選び方

子どもの目の健康を守るためには、病院を受診するタイミングを見極めることが大切です。
受診が遅れると治療が難しくなる場合もあるため、少しでも異変を感じたら専門の眼科を受診しましょう。

ここでは、受診の目安と信頼できる眼科の選び方についてご紹介します。

子どもの目で病院を受診すべきタイミング

眼科検査を受ける子ども
子どもの目に異常が見られたときは、自己判断せずに早めに眼科を受診することが大切です。
小さなサインでも、放置すると大きな病気につながる可能性があります。

【病気を受診すべきな主な目の症状
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注意すべき症状 隠れているかもしれない病気
目の充血 ・結膜炎
・角膜炎
・アレルギー性結膜炎 など
目やにの増加 ・細菌性結膜炎
・涙道閉塞
・感染症
光をまぶしがる 角膜炎
・虹彩炎
・白内障
頻繁に目を擦る アレルギー性結膜炎
・ドライアイ
視力の低下 近視
・遠視
・乱視
・弱視 など
斜視 ・斜視性弱視や両眼視機能の発達障害
強い目の痛み 角膜疾患
・急性緑内障
・外傷性疾患
このような症状が見られたら、早めに眼科専門医の診断を受けることが大切です。

少しでも違和感を感じたら要注意です。
念のため眼科を受診しましょう。

信頼できる眼科の選び方

メガネをつける子ども
子どもの目を守るためには、受診する眼科選びもとても重要です。
信頼できる医師や環境を選ぶことで、安心して診察・治療を受けられます。
①小児が診れる眼科専門医
小児科も診ることのできる眼科専門医は、子どもの目の病気や特徴を熟知しています。

②経験と実績
経験豊富な医師は、的確な診断と治療が期待できます。

③コミュニケーション
親身になって相談に乗ってくれる、説明が分かりやすい医師を選びましょう。

④設備
最新の検査機器が揃っている眼科は、正確な診断に役立ちます。

⑤通いやすさ
自宅や職場から近い、通いやすい場所にある眼科を選びましょう。

⑥口コミや評判
他の患者さんの口コミや評判も参考にしましょう。

お子さんの目の健康を守るためには、こうしたポイントを参考に眼科を選ぶことが大切です。

定期的な検診と合わせて、少しでも気になる症状があればためらわずに眼科を受診しましょう。

5.まとめ

眼科検診を受ける子ども
子どもの目の健康は、将来の学習や生活の質に直結します。
目の病気は早期発見と早期治療が大切で、日常生活でのケアや定期的な検診が視力を守る第一歩です。

テレビやスマホの使い方、食事や睡眠のリズムに気を配り、少しでも異変を感じたら眼科で相談しましょう。
相模原眼科では、小児の検診から白内障・緑内障まで幅広く対応し、最新設備と経験豊富な医師による安心の診療を行っています。

お子さまの目の健康、そしてご家族の快適な視生活を守るため、ぜひお気軽にご相談ください。

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(財)日本眼科学会 眼科専門医 相模原眼科 院長 岡野 喜一朗
<筆者情報>
(財)日本眼科学会 眼科専門医
相模原眼科 院長 岡野 喜一朗

子どもの目の病気は、早期発見と早期治療がとても大切です。斜視や弱視、近視などは小さいうちに気づくことで、将来の視力低下を防げる可能性があります。

「テレビを近くで見る」、「黒板が見えにくそう」など、日常のちょっとしたサインも見逃せません。
このページでは、子どもに多い目の病気の症状・原因・治療法、さらに受診の目安や家庭でできるケアをわかりやすくご紹介します。