相模原眼科からのお知らせ

INFORMATION
院長ブログ

白内障の症状|初期症状から進行まで詳しく解説

2024年09月20日
目が痛い霞む

視界がぼやける、物が二重に見える、光がまぶしい…そんな症状に悩んでいませんか?もしかしたら、それは白内障のサインかもしれません。
この記事では、白内障の症状について、初期症状から進行段階まで詳しく解説します。
目のかすみ、視力低下、光への過敏反応など、白内障の兆候を見逃さないための情報をお届けいたします。白内障の原因や治療法、日常生活における注意点なども詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

 

白内障とは?症状や原因、初期症状から治療法まで詳しく解説

水晶体

白内障とは、眼球の水晶体が濁ることによって視力が低下する病気です。水晶体は、カメラのレンズのような役割を果たし、光を集めて網膜に焦点を合わせ、物を見ることを可能にしています。 しかし、加齢やその他の要因によって水晶体が濁ると、光が網膜に正しく届かなくなり、視界がぼやけて見えたり、物が二重に見えたりするなどの症状が現れます。

白内障は、初期段階では自覚症状がほとんどないことが多く、気づかないうちに進行しているケースも少なくありません。しかし、進行すると日常生活に支障をきたすほど視力が低下するため、早期発見と治療が大切です。 この記事では、白内障の症状、原因、初期症状から治療法まで、詳しく解説していきます。白内障について詳しく知りたい方は、ぜひ最後まで読んでみて頂ければ幸いです。

加齢

白内障は、加齢によって水晶体が濁る病気です。加齢以外にも、糖尿病やステロイド薬の長期使用、外傷などによって発症することもあります。また、遺伝的な要素も影響していると考えられています。

白内障の初期症状は、視界がぼやける、物が二重に見える、光がまぶしいなど、様々な症状が現れます。 これらの症状は、年齢を重ねるにつれて誰でも経験する可能性がありますが、白内障の初期症状である可能性も考えられます。 気になる症状がある場合は、早めに眼科を受診して相談するようにしましょう。 白内障の治療法は、進行状況によって異なります。

眼鏡視力検査

初期段階では、眼鏡やコンタクトレンズで視力を補正したり、点眼薬で症状を抑える治療が行われます。

しかし、進行が進むと手術が必要になるケースもあります。手術では濁った水晶体を取り除き、人工の水晶体に入れ替えます。 白内障の手術は、日帰りでできる場合が多く、回復も早いのが特徴です。 白内障は、早期発見と治療が大切です。早期に治療すれば、視力低下を防ぎ、日常生活を快適に過ごすことができます。 気になる症状がある方は、早めに眼科クリニックを受診して相談しましょう。

 

白内障の原因加齢以外にも?リスク因子と予防について

白内障は、加齢が主な原因として挙げられますが、実は加齢以外にも様々な要因が関係していることをご存知でしょうか?

リスク

白内障の原因となるリスク因子には、大きく分けて以下のものがあります。
●加齢:年齢を重ねるにつれて水晶体の透明性が失われやすく、白内障のリスクが高まります。
● 糖尿病:糖尿病は、血糖値が高い状態が長く続くと、水晶体に負担がかかり、白内障を発症しやすくなります。
● ステロイド薬の長期使用:ステロイド薬は、様々な病気を治療する効果がありますが、長期的に使用すると白内障のリスクを高める可能性があります。
● 外傷:眼球に強い衝撃を受けると、水晶体が傷つき、白内障の原因となることがあります。
● 遺伝:白内障は、遺伝的な要素も影響していると考えられています。家族に白内障の患者がいる場合は、注意が必要です。
● 喫煙:喫煙は、眼球への酸素供給を阻害し、白内障のリスクを高めるとされています。
● 紫外線:強い紫外線を浴びると、水晶体にダメージを与え、白内障のリスクを高める可能性があります。

白内障は、完全に予防することは難しいですが、リスク因子を理解し、生活習慣を見直すことで発症を遅らせたり、進行を抑制したりすることが可能です。

 

白内障予防のための生活習慣

●バランスの取れた食事:ビタミンCやビタミンE、抗酸化物質を多く含む食材を積極的に摂取しましょう。
●禁煙:喫煙は白内障のリスクを高めるため、禁煙することが大切です。
●紫外線対策:外出時は、サングラスや帽子などを着用して、紫外線から目を守りましょう。
●定期的な眼科検診:早期発見・早期治療のため、定期的に眼科クリニックを受診しましょう。 白内障は、早期発見・早期治療が重要です。気になる症状がある場合は、早めに眼科クリニックを受診しましょう。

 

白内障の症状見え方の変化に注意!初期症状の見分け方

目がつらい痛い

白内障は、初期段階では自覚症状がほとんどない場合も多く、気づかないうちに進行していることがあります。 しかし進行するにつれて視界がぼやけたり、物が二重に見えたり、光がまぶしく感じたりといった症状が現れ、日常生活に支障をきたすことも。 白内障の症状は、進行度合いによって異なり、初期症状では視界がぼやける、かすむ、ちらつくといった症状が現れます。 また、夜間や薄暗い場所での視力が悪くなったり、光がまぶしく感じたりすることもあります。さらに進行すると、物が二重に見えたり、視力が著しく低下したりといった症状が現れます。

白内障の初期症状

●視界がぼやける
●視界がかすむ
●視界がちらつく
●夜間や薄暗い場所での視力低下
●光がまぶしく感じる
これらの症状は、他の眼病によっても起こる可能性がありますので、気になる症状がある場合は、早めに眼科クリニックを受診することが重要です。

 

白内障の初期症状に気づきにくい理由

白内障の初期症状は、加齢による視力低下と混同されやすく、気づきにくい場合があります。 また片眼ずつ進行することが多いため、両方の眼に症状が現れるまでは、視力低下に気づかないこともあります。

眼科相談

白内障は、早期発見・早期治療が重要です。 初期段階で治療を開始すれば、視力低下を抑制することができます。気になる症状がある場合は、早めに眼科クリニックを受診し、適切な治療を受けましょう。

 

白内障の治療法手術が必要?治療方法と選択肢

白内障の治療法は、進行度合いや症状によって異なります。

点眼目薬

初期段階では、点眼薬による治療が試みられます。点眼薬は、白内障の進行を遅らせる効果があり、視力改善を期待できます。

手術

しかし、進行した白内障に対しては、手術療法が最も有効な治療法となります。 白内障の手術は、濁った水晶体を除去し、人工レンズを挿入する手術です。 日帰り手術が一般的で、麻酔を使用するため、痛みはほとんどありません。 手術時間は約15分から30分程度で、術後の回復も早く、日常生活に支障をきたすことはほとんどありません。 手術後、視力は徐々に回復し、数週間から数ヶ月で安定します。

白内障の手術の種類

●白内障手術:濁った水晶体を除去し、人工レンズを挿入する手術です。
● レーザー白内障手術:レーザーを用いて濁った水晶体を除去する手術です。
レーザー白内障手術は、従来の白内障手術に比べてより正確で安全な手術が可能になりました。 また手術時間が短縮され、術後の回復も早いというメリットがあります。

 

手術以外の治療法

点眼目薬

白内障の治療法には、手術以外にも点眼薬による治療があります。 点眼薬は、白内障の進行を遅らせる効果があり、視力改善を期待できます。 しかし点眼薬では進行した白内障に対しては効果が期待できないため、手術が必要となるケースもあります。

 

白内障の治療法の選択

眼科相談

白内障の治療法は、進行度合いや症状、患者さんの年齢、生活習慣などを考慮して、医師と相談して決める必要があります。 手術が必要かどうか、どの治療法が最適なのか、不安な方は眼科専門医に相談しましょう。白内障は放置すると、失明に至る可能性もあります。早期発見・早期治療が重要です。 気になる症状がある場合は、早めに眼科クリニックを受診し、適切な治療を受けましょう。

 

白内障と日常生活生活に支障が出たら?注意点と工夫

目がつらい痛い

白内障は、日常生活にどのような影響を与えるのでしょうか?進行具合によって、見え方の変化は様々です。 初期段階では、かすんで見える、まぶしく感じる程度ですが、進行すると、視力低下が著しく、日常生活に支障をきたすこともあります。

白内障と診断されたら、生活の中で注意すべき点や工夫すべき点がいくつかあります。 ここでは、白内障と日常生活の関連性を詳しく解説し、快適な生活を送るためのヒントをご紹介します。

 

白内障による生活への影響

目がぼやける

白内障が進行すると、視界がぼやけて見えにくくなるため、様々な場面で不便を感じるようになります。 例えば、読書やテレビを見るのが困難になったり、運転が難しくなったり、階段の昇降や歩行時に転倒しやすくなったりするなど、日常生活に支障をきたす可能性があります。 また白内障によって、光への感受性が高くなり、まぶしさを強く感じるようになることもあります。 そのため、外出時にはサングラスをかけるなど、対策が必要になります。

白内障と日常生活:注意点と工夫

眼鏡作り

白内障の進行具合によって、日常生活での注意点は異なります。 初期段階では、視力低下が軽度であるため、適切な照明を確保したり、眼鏡の度数を調整したりすることで、日常生活を送ることは可能です。

しかし進行した白内障では、これらの方法では改善が難しい場合があり、生活に支障をきたすこともあります。

日常生活での注意点

●照明を明るくする:白内障は、暗い場所での視力低下が顕著になります。そのため、読書や作業をする際は、照明を明るくすることが重要です。
●コントラストを上げる:白黒の境界線がはっきり見えるように、コントラストを上げる工夫が必要です。例えば、白地に黒文字の書籍を読むなど、色の組み合わせを工夫してみましょう。
●危険な場所の注意:階段や段差、滑りやすい場所など、転倒しやすい場所には注意が必要です。周囲の状況をよく確認し、慎重に歩行しましょう。
●運転の注意:視力低下が著しい場合は、運転は控えるようにしましょう。運転を続ける場合は、定期的に眼科を受診し、医師の指示に従うことが重要です。

日常生活の工夫

●視力補助具を活用する:拡大鏡やルーペ、音声読み上げソフトなど、視力補助具を活用することで、読書やパソコン作業など、視力に頼る作業を補助できます。
● 家の中を整理整頓する:物が散乱していると、視界が遮られ、転倒のリスクが高まります。部屋を整理整頓し、歩きやすい環境を整えましょう。
● 周りの人に協力を求める:日常生活で困ったことがあれば、家族や友人などに協力を求めましょう。遠慮せずに助けを求めることが大切です。

眼科検査

白内障は、放置すると視力低下が進行し、日常生活に大きな支障をきたす可能性があります。そのため、早期発見・早期治療が重要です。気になる症状がある場合は、早めに眼科クリニックを受診し、眼科専門医の指示に従って適切な治療を受けましょう。

 

白内障に関するよくある質問疑問を解消

検診

白内障は、目の水晶体が濁る病気で、加齢とともに発症する人が多いため、多くの人が抱える疑問も多いものです。 ここでは、白内障に関するよくある質問をまとめ、疑問を解消していきます。 白内障について正しく理解し、不安を解消することで、早期発見・早期治療につなげましょう。

Q1. 白内障は、どんな病気ですか?

白内障は、目のレンズの役割を果たす水晶体が濁ってしまう病気です。水晶体が濁ると、光がうまく網膜に届かなくなり、視界がぼやけて見えるようになります。 初期段階では、かすんで見える程度ですが、進行すると、視力低下が著しく、日常生活に支障をきたすこともあります。

Q2. 白内障の原因は何ですか?

白内障は、加齢が主な原因です。加齢以外にも、糖尿病や高血圧などの生活習慣病、紫外線や喫煙などの環境要因もリスク因子として挙げられます。また遺伝的な要因も影響する可能性があります。

Q3. 白内障になったら、どうすればいいですか?

白内障の治療法は、進行具合によって異なります。 初期段階では、眼鏡の度数を調整したり、照明を明るくするなどの工夫で、日常生活を送ることができます。 しかしながら、進行した場合は手術が必要になります。 白内障手術は、濁った水晶体を除去し、人工レンズを挿入するもので、視力回復が期待できます。

Q4. 白内障の手術は怖いですか?

白内障の手術は、日帰りで行えることが多く、麻酔もするため、痛みはほとんどありません。 手術時間は15分程度と短く、回復も早いので、それほど怖いものではありません。 ただし手術にはリスクが伴うため、事前に眼科医とよく相談することが大切です。

Q5. 白内障の予防は、できますか?

白内障の予防には、生活習慣の改善が有効です。 バランスの取れた食事を心がけ、適度な運動を習慣にすることが大切です。また紫外線対策として、外出時にはサングラスをかけたり、帽子をかぶるなど、目を保護することも重要です。 白内障について、不安な点や疑問点は、眼科医に相談しましょう。早期発見・早期治療により、視力低下を予防し、快適な生活を送ることが可能になります。

 

筆者情報
(財)日本眼科学会 眼科専門医
相模原眼科 院長 岡野 喜一朗